今の社会では、結婚は自由です。しても、しなくてもいいし、結婚相手も、お互いの同意さえあれば、自分たちで決められる自由な世の中です。
先日、ちきりんさんの日記を読んでいてこんなエントリーを読みました。このブログは、恋愛メインのブログなので、結婚の民主化について、ちょいと考察してみたいと思います。
戦前まで、日本の結婚は、家と家が基本でした。親が決めた顔も見たことのない相手と結婚するのも普通でした。私の親世代は、お見合いで結婚する人もたくさんいました。近所にお世話するおじさんやおばさんがいて、出会ったときの印象や釣書なんかで判断して、結婚を決めていました。
逆を言えば、両親が勧めるがままに、結婚してしまうことも可能だったわけです。そこには、恋愛のハウツーなんて必要ないし、女ごころ、男心を学ぶ必要もありません。お見合いでも、数回会って、この人となら、まあいいかなと思って結婚するくらいでしょう。相手の人となりを知るのも、結婚してからです。
だから、恋愛は面倒だけど、結婚はしたい、子供は欲しいという人にとっては、お見合い結婚すれば良いわけですから、昔のほうがとっても簡単に結婚できたでしょう。
けれど、今は、恋愛至上主義です。恋愛結婚するのが、当たり前。むしろ、恋愛結婚じゃないと格好悪い。そんな世の中です。80年代、90年代のトレンディドラマがそれを助長したせいかもしれません。その結果、お見合い結婚や、親が見つけてきた相手と結婚する人は、激減しました。
また、自由に結婚相手を選べるので、相手に求めることが多くなりました。例えば、ある統計では、独身女子が、結婚相手に求める年収は600万円だそうです。これに対して、サラリーマン平均年収は約400万円。ざっと200万円ほどの開きがあります。経済力を結婚の条件にしている女子にとっては、求める年収以下の男子は相手にされません。と、こんな感じでハードルが上がっていくわけです。
相手を探すのも自由なので、出会いを求めるのも大変です。会社、学校、趣味のサークル、友達のつながりが主なカップルの出会ったきっかけです。しかし、ここでも自由競争にさらされてしまいます。なぜならモテる人とそうでない人にはっきり分かれてしまうからです。
モテる人は、結婚していてもモテるので、不倫や浮気が起こります。モテない人は、世間がもてはやすリアルな恋愛に疲れてしまい、恋愛シュミレーションゲームにはまってしまったりしまうわけです。
昔か今か、どちらが良いかはここでは触れません。それこそ、ちきりんさんの名言、「自分のアタマで考えよう。」です。
ただ一つ大事なことは、今でも昔でも、あなたが本気で結婚すると決めなければ結婚はできないということです。どんな世の中でも、自分の中で決めていなければ、行動は起こせません。そこんとこは、ご注意ください。
ではまた次回、さらばじゃ!!