「物を買うとき、自分なりの基準を持つことが大事。」
先週末、新宿~青山~渋谷~代官山と一人で、買い物ツアー。お気に入りのデイパックがボロボロになってしまったため、新しいものを購入しようと思ったからだ。で、いろいろ物色したのだが買わずに帰ってしまった。
私は西日本の地方都市在住だ。ただ仕事関係で、東京にはときどきやってくる。いつも思うのだが、東京はとにかく人が多い。どこから湧いてくるんだろうと思うくらい人がいる。
そんな人の多さに対応するかのように、都心には所狭しとショップが立ち並んでいる。どんどん多様化する人のニーズに対して、ありとあるゆるコンセプトの店がある。だから、ここだと本当に気にいったものがある店を選べるのではないかと思いこんでいた。
けれど、正直なところ、これだけ店が溢れていたら自分が本当に欲しいものなんて選べないんじゃないかと思ってしまった。洋服一つにとっても価格帯に応じて、いろんなショップがある。
予算オーバーしてしまうけれど、何とか手が届くショップだって、購入の対象となるショップになるだろう。こういったものが欲しいと思って、店を巡っていたけれど、マーケティングの力で、方向転換させられることだってよくある話だ。
だから、自分の欲しいものを探そうとすると迷宮をさまようはめになってしまう人は多いのではないかと思う。で、結局、まあこんなもんかなって思ったものを買ってしまう。そして、これはイマイチだったかもと後悔する。
もちろん、みんな、お金を使うのだから失敗したくない。だから、テレビで紹介しているもの、有名人が使っていたりするものなら、大丈夫と思って買う人もたくさんいる。それが、自分に合ってるかどうかはさほど考えずに。
東京に住んでいるかどうかはさておき、これだけ世の中に物があふれていると、本当に自分専用のコンシェルジェみたいな人が必要だ。自分のニーズ合わせて物を選んでくれる人が助かる人はたくさんいるんじゃないかな。
例えば、自分専用のスタイリストがいれば、洋服選びの失敗が無くなって、逆にオシャレになったりする、なんてことになるといいことづくめじゃない。ただ、現実的にスタイリストを持つことは難しいかもしれないけれど。
だから、自分の中に、内なるコンシェルジェを持つことが大事。迷ったときには、その方に判断を仰ぐみたいな。予算オーバーしているなら、はっきりとそう言ってもらう。
必要のないものを買おうとしていたら、それはいらないって止めてもらうなどなど。自分の中に、明確な基準をいかに持てるかが本当にこれからの世の中では、大事なことだと思う。
じゃないと、マーケティングの力でいくらでも、不要だろう何だろうと買わされてしまうことになってしまうだろう。まずは、たった一つだけでもいいから、明確な基準を持ちたい。予算オーバーだと絶対に買わないとか、何でもいい。
そういった基準を持たなければ、絶対にお気に入りのものを選べないと思うんだ。ちょっと考えてみてほしい。