平均より太い?細い?
CanCam付録のメジャーで読者の平均値と比較してみた
http://www.womaninsight.jp/archives/79729
女性ファッション雑誌『CanCam』
確かに平均値は気になる。自分が平均値より秀でていれば何となくうれしい。しかし、逆に平均値より下回っていれば何だかへこむ。周囲を見渡してもこんな人はたくさんいる。
けれど、平均値を気にするなんて、正直、ナンセンスだと私は思う。百歩、譲って、平均値と自分を比べて一喜一憂するのは良しとしよう。けれど、平均値は何かあなたに与えてくれるのだろうか。
平均値以上だと自分に自信を与えてくれると思うかもしれない。しかし、何事も上には上がいる。結局、自分よりナイスバディの女性を見つけたら、そんな自信は簡単に打ち砕かれてしまうだろう。
そもそも、平均値とは上から下まで足して等分したものだ。例えば、年収400万円の3人と年収1億円の1人の平均値は、年収2800万円である。これは極端な例だが、4人中3人が年収400万円なのに、1人年収が1億円だったために、平均値は跳ね上がる。実際に一番多いグループは、年収400万円にもかかわらずだ。
これが平均値の落とし穴だ。実際に一番多いグループを反映していないのである。だから、平均値と比べて、自分は普通だとか、優れているとか、劣っていると判断すること自体が誤りなんだ。
また、自分の体型や年収、はたまた一か月の洋服代まで、平均値と同じくらいだったとしよう。確かに平均値と同じくらいだと、みんなと同じだ、普通だと安心するかもしれない。
けれど、逆に言えば、それは個性がないことを意味する。簡単に言えば、チャームポイントがないということだ。例えば平均値よりちょっと小柄な女の子だと、ちっちゃくてかわいいと自分をアピールすることができる。
逆に高身長の女の子だと、自分がモデル体型だということを売りにすることができる。けれど、平均値くらいの身長の女の子だと、身長で自分の売りを作ることはできない。そう、平均値だと自分の売りには全くならないんだ。
これは、恋愛だけには限らない。ファッションだって同じことが言える。流行っているからといって、みんなと同じような服を着ていてもつまらない。人と違っているからこそ、オシャレだと言ってもらえるんだ。
人間はどうしても人と比べて優劣をつけたがる。特に日本人は周囲を気にする傾向が強いので、あなたが平均値と比べてどうなのか気にするのはしょうがないことかもしれない。
しかし、世の中は目立ったもの勝ちなのである。目立つ人ほど、異性にモテたり、お金が集まりやすかったりするものなんだ。「良かった、自分は平均値だ。」と安心していても、逆に言えば、たくさんの中の一人になってしまう。
人と違うことこそ個性なのである。「平均値のほうがいい。」と、せっかく自分だけが持っている個性を目立たせないようにしても全く意味はない。逆に息苦しくなるだけだ。個性は磨いてこそ、魅力になるんだ。
平均値はあくまで統計上の指標の一つに過ぎない。そんなことを気にするより、自分の個性を尖らせることに意識を向けてはどうだろうか。
ではまた次回、さらばじゃ!!