過去の私が助けてくれなかったらと思うとぞっとする。たぶん、ほとんどの事が全く手をつけられずに途方にくれていただろう。必死になってやっていたなら、過去の自分は必ず未来の自分をナビゲートしてくれるんだ。
私は、事情があって6年前に止めてしまっていたことを先日どうしても再開しなければならなくなった。もちろん、6年間やってなかったことなので、忘れてしまっていたこともある。記憶があいまいになってしまっていて、失敗もしてしまった。
ただ、やっぱり一生懸命にやっていたことなので、多少あいまいになろうとも体や頭脳が覚えてるんだよね。記憶の片隅から出てきてくれて、6年後に急にやらなきゃいけなくなった私を助けてくれた。
片想いで告白したけど、上手くいかなかった。あのとき、彼が謝っているのに怒ってしまって、結局、別れたくなかったのに別れてしまった。私は彼に尽くしていたけれど、彼は他の女に走ってしまった。
例を上げれば切りがないがアラサー、アラフォーにもなれば一つや二つの恋愛の傷があるはず。「私は傷だらけだ。」とか「もう過去の傷なんて見たくもない。」って人もいるだろう。
けれど、そんな見たくもない恋の傷を負った過去の自分は、今、恋している私にちゃんとアドバイスしてくれる。
例えば、「学生時代に付き合っていた彼と別れて、恋愛とはご無沙汰だったけど、また大好きな彼ができた。どうしたらいいのか分からない。」「前の彼とは、ケンカばかりで上手くいかなかった。新しい彼とはそんな失敗を繰り返さないようにしたいけれど・・・。」
もちろん、学生と社会人では、恋愛のルールは違うところはあると思う。前の彼と今の彼では、性格が違うから、どんなパターンでケンカになるのかは分からない。
それでも、過去の私は優しくナビゲートしてくれる。「ここで怒ったら、また前の彼と同じことの繰り返し。笑って許してあげよう。」「ここで、私が動かなかったら、彼と私は始まらない。勇気を出して自分から動こう。過去の私は、もっと自分から頑張っていた。」という風に。
女の若さという武器は、やっぱり何にでも代えがたいものだ。しかし、自分の中に積み上げてきたものがなければ、やっぱり大人になった私の恋愛が上手くいかない原因にはなり得る。
じゃあ、私は、「30歳で処女で、男と付き合ったこともいないし、どうしたらいいの。」と思うかもしれない。
けれど、そんなあなたにだって必ず積み上げてきたものがあるはずだ。それは、アニメのような趣味のことかもしれない。仕事のような自分のキャリアに関することもかもしれない。
そういったことは恋愛には関係ないことと思うかもしれない。しかし、実際のところ、どこで何が役に立つかは全く分からない。同じアニメが好きで、親しくなったとか。仕事をバリバリやっている姿に惚れられたとか。
そう、何かを一生懸命やっている過去の自分って、今の私を思わぬ素敵なところにもナビゲートしてくれるんだ。だから、今まで恋愛の経験がないからといって、これからも恋愛を諦める必要なんて全くない。
必要なのは恋愛に対するちょっとしたチャレンジ。ほんの少しの勇気さえあれば、ひょんなところから、あなたに寄り添ってくれるナビゲーターが現れるのだから。
ではまた次回、さらばじゃ!!