御嶽山では、噴火に巻き込まれて亡くなった方々の中には、ビデオカメラやデジカメで撮影していて逃げ遅れてしまった人もたくさん含まれていたようだ。これは、非常に残念な話だと思う。生き残るチャンスを自らふいにしてしまったのだから。
では、目の前で噴火という自身の身に危険がさしせまる状況だったにもかかわらず、なぜ彼らは撮影を優先してしまったのだろうか。確かに、火山が噴火するという機会に居合わせるということは、まれにみる偶然だったかもしれない。
答えは、正常性のバイアスと呼ばれる人の心理にある。簡単に言えば、異常事態が勃発したときに、自分だけは助かる、生き残れるという気持ちになることである。この心理に陥ってしまうため、被害が拡大してしまうのはよくある話だ。御嶽山で撮影していて亡くなった方々は、まさしくそうなっていたのだろう。
さて、この正常性のバイアスという心理にはまってしまうことは、日常でも実はよくあることだったりする。このブログは恋愛や夫婦関係がテーマだ。恋愛で正常性のバイアスに陥りやすいのは、やはり悪い男、浮気性の彼や金遣いのあらい彼、はたまたDVな彼なんかと付き合ってしまったときだろう。
もちろん、誰だって自分は特別だと思いたい。私と彼の関係は特別なんだ。私とは約束してくれた、悪い癖を直すと。もちろん、信じたいのは分かる。本当に、変わってくれる人だっているかもしれない。
しかし、実際のところどうだろう。彼の巧みな話術にだまされていないだろうか。「今度からは絶対にやめるから。」という彼の言葉に何度となく許してしまった。そして、ズルズルと付き合い続け、気がついたときには、ボロボロだった。
結局、他の女のところに行ってしまった、というような幸せになるどころか、最悪の結末を迎えてしまうのがほとんどではないだろうか。こういった結果に陥ってしまうのは、やはり自分と彼の関係を特別視し過ぎしたからである。
もちろん、彼の悪いところについては、彼女も気がついていたと思う。無論、直らないであろうことも含めてだ。けれど、正常性のバイアスという心理によって、かき消されてしまっていたのだ。
では、ダメな彼とサッパリ別れるにはどうしたら良いのか。それは怖がりになることだ。自分だけは大丈夫と思うのではなく、一目散に逃げることを選択するのである。
それはそうだけど、そうは簡単には別れらない。そんな彼でも好きだから、離れたくないという人も多いと思う。とりあえず、今の状況でいいと流されている人だっているだろう。あなただってそのうちの一人かもしれない。そんなあなたは覚悟するしかない。行きつくところまで行くしかないんだということを。
行きつく先は、ハッピーエンドかもしれない。当然、最悪の未来だってありうる。ただ、どういう理由であれ、別れらない、離れられないという選択をしてしまった以上、行くところまで行くしかない。
もしそれが嫌だというのなら、「こんな男はもうやめーた。」とキッパリ言える勇気を持ってほしい。どちらを選ぶかは、もちろん、あなたしだいだ。
ではまた次回、さらばじゃ!!