「ゴディバか・・・。」
明らかに彼女はがっかりしていた。忘れもしない初めて彼女のいるホワイトデーの日のことだ。彼女はそうつぶやくと「ゴディバ」はそれ以上話題に上がることはなかった。後から思えば、彼女は別のチョコレートを期待していたんだと思う。
しかも、僕もそれは分かっていた。けれど、僕はそのチョコレートを渡さなかった。理由は簡単。それを売っている店が、僕の家から遠く、買いに行く暇がなかった。だから、比較的近くにあるゴディバで手をうった。
別にゴディバが悪いとか不味いわけではない。普通に美味しい。高級チョコレートの中では定番中の定番だ。しかし、彼女の希望はそれではなかった。僕も分かっていながら、自分がらくをしたいがために彼女の期待を無視して、別のものを買ってしまった。
当然ながら、そのあたりの事情を見透かされてしまう。もちろん、喜ぶわけがない。僕が中途半端なもので妥協してしまったのだから。
もうすぐクリスマス。大好きな人にプレゼントを贈りたいと思っている人は多いと思う。一緒に買いに行こうと思っている人はともかく、自分で選んで渡す予定の人には悩み多き季節だ。
予算の都合もある。どんなものを選んで良いかわからない。クリスマスギフトの特集はいろんな雑誌でやっているけれど、どこにいけば買えるのかなど難しい課題がたくさんある。
では、結局、どういったものを選ぶべきなのか。答えはたった一つしかない。プレゼントの品物なんて、はっきり言って何でも良い。大事なのはそのプレゼントにストーリーがあるかどうかだ。「ストーリー?、何じゃそりゃ。」と思ったかもしれない。
もっと分かりやすく言えば、「彼女のために時間を作って探しまわった結果、このプレゼントをチョイスしました。」というストーリーだ。これがなければ、彼女の喜ぶ顔は絶対に見ることができない。
何だかすっごく難しそうに聞こえるかもしれない。でも、これってそんなに難しいことではない。例えば、予算別の外さないプレゼントのまとめのようなサイトで探しまくって決めるのもオッケーだ。
また、彼女の言動にアンテナをはって、欲しそうなものをチョイスする方法もありだ。彼女の友達に、欲しがっているものを聞いてプレゼントするというやり方もあるだろう。
大事なことは、中途半端ではなく自分が納得できるまで、彼女のためを思って探すこと。そうすれば、彼女を喜ばせるストーリーも必ず一緒に生まれる。しかし、「まあ、これでいっか。」と妥協したら、それは絶対に相手に伝わってしまう。冒頭の私の失敗がいい例だ。
ただし、絶対に気をつけなければならないこと。例えば、あなたとの会話の中で、彼女が欲しい下着があるというような会話をしたとしよう。そこで、あなたは希望した下着をプレゼントした。けれど、全く喜ばれなかったばかりか、彼女は気分を害してしまった。あなたがいろいろ考えた結果、選んだにもかかわらずだ。
これにはちゃんと理由がある。確かに彼女の好みの下着だったかもしれないが、あなたからは受け取りたくなかったのである。相手を喜ばせるストーリーの中には、誰からもらうかということも重要な要素だということを忘れないでおこう。
一生懸命に探したものなら、必ず相手を感動させるストーリーもそこにはある。彼女がプレゼントをみたとき、驚き喜び、あなたがそのプレゼントを選んだストーリーを語れば、さらに感激する。
この冬、そんなたった一つのプレゼントを探してみてほしい。
今日はそんな感じで、Ciao!
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