間違いなく彼女も最初はドン引きしたに違いない。
けれど、彼は大逆転させた。彼女の気持ちを自分のほうに向かせたのである。彼のやり方は、今話題になっている「恋愛工学」の考え方でいけば、非モテの典型的なアピール方法に違いない。
先日、山本耕史さんと堀北真希さんの結婚が発表された。ショックを受けた男は多いと思う。私もたぶんに漏れずその一人だ。芸能人だからといって、結婚してはいけないというルールはない。しかし、ショックなものはショックだ。そこに異論がある人はいないはず。
ただおめでたいニュースなので、ショックを受けながらも、お幸せにとは思う。しかし、めでたくゴールインはしたけれど、アプローチの方法はどうかと。ほとんどストーカーとしか思えなかった。
堀北さんに嫌われて終わりだったはずの片想いのラブストーリー。しかし、続きがあった。これには、2つの理由が重なったからだと思う。
一つ目の理由は、共通体験である。二人は舞台で共演した。私は舞台のことはよくわからないが、主役として二人が中心となって、作品を作り上げていった。二人でゴールを目指して、無事に作品が完成したわけである。
もちろん、ゴールまでには山あり谷ありだ。二人でハードルを乗り越えていくと自然に距離が近くなる。職場で一緒に仕事している二人が結婚するパターンはまさにこれだ。仕事も山あり谷ありである。距離が近くなれば、恋も生まれやすい。
中学時代に、ヤンキーがモテていたのを覚えているだろうか。自分の中学時代を思い出しても、ヤンキーには彼女がいた。逆に真面目で優等生な男には、彼女はいなかった。この違いはどこからくるだろう。
これは、やはりギャップだ。怖い感じのヤンキーに優しくされたら、相手の女の子はどう思うだろうか。最初のイメージが悪いだけに、この人、実は優しくていいかもと思ってしまう。
悪いイメージだった人の良いところがたくさん見えたとき、人は恋を感じやすくなる。だから、恋に落ちるときにはギャップという要素が大事になってくるのである。これは、恋が冷めるときも同じなのだが、そのことはまた自分の意見がまとまったら、書いてみたいと思う。
堀北さんは、ストーカーちっくなアプローチで、山本さんに対するイメージは、最悪、もしくはそれに近いものだったと考えられる。けれど、共演することによって、徐々に良いところが見えるようになっていた。
何人かの女性にインタビューしたときに答えてくれたことだが、男が何かに真剣に打ちこんでいるときの姿はかっこいい。これは、イケメンとかブサメンに関係なくだ。山本さんの舞台に真剣に打ち込んでいる姿はホントにかっこ良かったと思う。
さらに乗っているはずのない新幹線で求婚されたことによって運命を感じてしまった。また、自分のためにここまでしてくれるならと堀北さんも山本さんを受け入れた。
このラブストーリーの筋書きはこんなところではないだろうか。ただし、あくまで推察である。もちろん、他にもタイミング的な理由もあるとは思うが。
ただ、熱意はスゴイと思うけれど、やっぱり山本さんがやったストーカーちっくなプロポーズには反対だ。運良くこのケースは、ハッピーエンドで終わった。けれど、相手の女性からみれば、迷惑極まりない方法だと思う。下手すれば、完全にストーカー扱いだからだ。
絶対に真似をしてはいけない。自分の価値を下げるだけである。
いくつかの恋に落ちる偶然が重なって、ストーカーちっくな求婚でも上手くいった堀北真希さんと山本耕史さん。これが愛に変わるかはまた別の話である。
今日は、そんな感じで、Ciao!!