結論から言えば、彼を言い負かしてはいけない。それは、どれだけ自分が正しいと思ってもだ。言い負かした結果、あなたは気持ちいいかもしれない。けれど、結局のところ、最終的に泣くのはあなたである。なぜなら、彼はあなたの元から去っていくからだ。
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正論が好きな女
今日はというか、今日も少し僕の話をしてみたい。僕は妻と出会う前、ある製薬会社で研究者として働く女性とお付き合いをしていた。彼女は、僕と同い年。だから、見ていたテレビも聞いていた音楽も一緒。だから、簡単に恋に落ちて、すぐに付き合い始めた。
お付き合いを初めてから、しばらくするとよくケンカするようになった。僕も若かったのもあって、もちろん僕にも非はある。けれど、ただ僕が困ったのは、正論が大好きな女性だったことだ。もちろん、その代わり自分には厳しかったけれど。
彼女はとっても理屈っぽかった。知識もあった。そして、僕より口も立った。だから、僕が中途半端な知識で彼女に挑もうなら、ちーんと返り討ちあうのである。ある日、僕は流行りのレストランでランチした後、エスプレッソを飲みながら、彼女にこう言った。
「エスプレッソって、飲んだらお腹が痛くなりやすいからさ、砂糖を入れて飲んだらいいんだよ」
「何それ、そんな聞いたことない、納得できるように説明してほしい」
と説明を求められてしまった。彼女が製薬会社で研究開発していたのもあって、健康とか薬について詳しいので、当然と言えば、当然かもしれない。でも、僕としては、「よく知っているね」と褒めてもらいたかっただけだったのだけれど。
こういったやり取りが何度かあった後、深夜に的確に僕のダメなところについてダメ出しされ、別れを告げられた。けれど、引き止める気にもならなかった。ああ、やっとこれで解放される、そんな思いしか残らなかったのである。
再度、お伝えするが、僕は自分のことを完璧な人間だとは思っていない。彼女にダメ出しされたことは、間違ってもいない。けれど、正論で逃げ道を塞いだら、男は根本的な脱出をはかる。すなわち、あなたから逃走するのである。
男をマウンティングする女
また別の話をしよう。世の中、男女ともに同じ仕事をする時代である。だから、当然、男性よりも女性の方がその仕事について、熟知している場合も多い。とある合コンで、男性がある仕事について語っていたら、別の参加者の女性がその男性より詳しくて、思わず男性の意見を論破してしまった。結果、その男性はちーんとなってしまい、合コン自体も、盛り下がって終わった。
結局、どんなあなたの意見が正しかろうとも、彼を打ち負かすような伝え方をしてしまえば、その正しさは何の価値も与えてくれない。ただ単に、男をシュンとさせて終わるだけである。
あえてスルーせよ
ここで一つ疑問に思うことがあると思う。「じゃあ、彼は誤ったことを言っているのにそのままスルーすればいいんですか?」とか、「私が言ってあげることで、彼は助かるはずなんです。それを見過ごせというんですか?」 と思う人もいると思う。
ただ、そもそも、男性は女性に手助けしてもらいたいと思っていない。けれど、必要なときにはフォローしてもらいたいというめんどくさい生き物である。だから、マジで困っているとき以外はスルーして問題ない。むしろ、「しょうがないな、この人は」くらいの感じで眺めているくらいでちょうどいい。
そして、この人は本当に困っているとか、このままいくと本当にめんどくさいことになってしまうと思うときだけフォローするなり、自分主導で動けばいいのである。自分の正当性を主張したり、彼を打ち負かすことで得ることができるのは、自己満足だけである。彼に愛されるという視点でみれば、むしろ逆効果だ。
愛されたければ回り道
ことわざとかを出すと「げっ」と思われるかもしれない。それでも出すのだけれど、「負けるが勝ち」「急がば回れ」ということわざは、人間関係、男と女にも当てはまる。
僕はとりわけデリケートでナイーブな男だけれども、女性に対しては、どんな男でもデリケートでナイーブな側面がある。そして、最終的には、男性は女性を頼りにしなくちゃ生きていけない生き物だ。なぜなら、男がいい男になるためには、女性が承認してあげることが不可欠だからである。
だから、上手に彼を手のひらで転がしてほしい。褒めて、おだてて、認めてあげるのが彼をいい男にするし、最終的には、彼からあなたは愛される。しかし、この方法は、回り道で、我慢も必要だ。
なぜなら、間違っていることを正したいとか、自分の方が上だという欲求を我慢する必要があるし、女性の彼を助けたいという愛情を自制しなければならないからだ。しかし、彼のプライドをむやみに傷つけたりすることもないし、不毛なケンカもすることもなくなるいう利点もある。
視点を変えて、余裕しゃくしゃくのお釈迦様になった気持ちで、彼を手のひらで転がしてみよう。あなたにはそれができるはずだ。
今日はそんな感じで、Ciao!
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