「愛されたい」の前に何か一つ忘れていることがあるのではないだろうか。何か一つやるべきことがあるのではないかということだ。では、何をやらなくてはならないのか。答えは、「あなたの意思で愛する」ということである。
「愛される」
「愛され女子になる」
「がんばらないで愛され女子になる」
今、女性向けの雑誌、婚活サイトでは、こんな言葉が溢れている。でも、僕はこの言葉に違和感を覚えずにはいられない。もちろん、気持ちはわかる。女も男も、愛されたい。当然、僕だって、愛されたい。
なぜなら「愛されている」と心地いい気持ちになれるからだ。けれど、それはあくまで受け身に過ぎない。つまり、与えてもらうことが主体になっている。
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「与える」という視点
しかし、男と女の愛は、与えあうのが原則だ。そして、関係がうまくいくための与えあいルールが存在する。だから、「与える」の視点が抜けていると恋愛はうまくいかない。
「与える」ことで、最もシンプルかつ誰にでもできること、それが「愛する」ということだ。そして、あなたが、「愛する」ことをしなくてはならない人は、2人。1人は、彼。もう1人は、あなた自身である。
尽くすことは愛を与えることではない
彼については、あなたも納得しているだろう。しかし、注意しなくてはならないことがある。あなたの愛情表現だ。多くの女性は勘違いしている。男に尽くせば、愛を与えたことになると。
しかし、これは間違いである。確かに尽くしてもらうと気持ちいい。しかし、だんだん窮屈になってくる。なぜなら、男だんだん責められているように感じるからだ。そう「これだけしてあげてるんだから、私のことを愛して」という感じになってくるかである。
彼を虜にする愛情表現
本当の彼を虜にする愛情表現は、しっかり頼ってあげたり、甘えたりすることだ。男はあなたの役に立ちたい。その願望を満たしてあげてほしい。
片思いの彼、つきあってまもない彼には、甘えたり、頼ったりというのは、ハードルが高い、もしくはできないという人もいるだろう。そんなときの愛情表現は、あなたを知ってもらう努力だ。
知ってもらうって、具体的にはどうすればいいの? と思う人もいるかもしれない。具体的には次のようなことが挙げられる。
・見た目
・ファッション、身だしなみ
・香り、声、しぐさ
・柔らかさ、しなやかさ、たくましさ
・女性らしさ
ここで、大事なことは彼の好みをリサーチして、彼に合わせることではなく、自分を輝かせることに目的をおいて彼に知ってもらう努力をしようということだ。彼に合わせることは、結局のところ、尽くすことである。尽くすことは、愛の押し売りであって、愛することではない。
自己肯定感を上げる
次に「自分を愛すること」について、考えてみよう。自己肯定感が低い人ほど、自分を愛せない。では、自己肯定感はどうやってあげればいいのか。まず、自分しかあげることができる人はいないこと知ることだ。
そして、ダメな自分でも受け止めてもらえるということを感じよう。友達や両親は、立派なあなたでいてほしいとは考えていない。彼だってそう。誰も完璧なあなたを求めていないのだ。だから、安心できる人たちの前ではダメな自分をさらけ出していい。そんなあなたを受け止めてもらえていると感じたときに自己肯定感はサクッと上がる。
もちろん、ポジティブな体験、具体的に言えば、褒められるという体験、ちっぽけな成功体験でも、自己肯定感は上がる。また自分とのちゃんと約束を守ることもそれにつながるだろう。
また、自分のことを愛せない、自分の価値が低いと思っていたら、愛してくれる彼に失礼だと思わないか。自分のことが愛せないのに彼には好きになってもらおうだなんて、おこがましいと思わないか。
だったら、まず自分のことを愛そう。自分のことを愛するのはタダだ。しかも、誰にも迷惑をかけることはない。そして、自分のことを愛せるようになると、彼ともうまくいく。自分の人生もうまくいく。
「愛され女子」は結果
「愛され女子」というのは、あくまで結果である。だから、それには努力、やるべきこと、やる必要ないことが積み重なっていく。もちろん、人によって、「愛され女子」になるための課題は違う。
それは、「尽くさないこと」だったり、「本音で彼と話ができること」だったり、もしかしたら、「知ってもらう」ことが足りないってことかもしれない。けれど、どんな課題を持っていても、やらなければならないことがたった一つ。
「自らの意思で愛すること」である。これが抜け落ちてしまったら、「愛され女子」になんかなれやしない。男と女は、どちらかが「愛すること」をスタートさせなければ、始まらない。ならば、「彼に愛されよう」と受け身になるより、「自ら愛すること」からスタートさせたほうが、ずっと深く彼にあなたを知ってもらえる。
男と女は与えあうことで関係が豊かになっていく。ならば、あなたから愛を与えても何の不思議でもない。
今日はそんな感じで、Ciao!!
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